地域おこし 精進料理

1300年続く古代米<弥生紫>農家で稲刈り体験

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阿南市には昔ながらの無農薬農法でお米を育てる農家さんがいます。

「なかがわ野菊の里」

 


その歴史は1300年ほどで、黒米「弥生紫やよいむらさき」は奈良平城京に上納していたそう。
そのときから伝わる農法を今は12代目が引き継いでいます。
他にも、おじいちゃんたちが「死ぬまでにもう1度食べたい」と言っていたおいしいお米「徳ばん」を復活させたり、玄米なのにもっちり柔らかく白米と同じように炊ける「白宝はくほう」など、どれも無農薬、無化学肥料、無除草剤、そして代々伝わる秘伝の完熟の植物性の堆肥を主な肥料として育てられています。

阿南市でお米を育てている方って、だいたい兼業農家で代々お米作っている田んぼがあるからおうちの分だけ作るっていうところが多い。お米は大量消費、大量生産を求められているものの1つで、徳島ではそれに追いつかず商売にするのは厳しいと言われています。

そんなところを、堆肥作りから2年かけて繊細で難儀な伝統米を作っている。
恥ずかしながら、徳島にUターンして2年半全く知らずにいました。阿南市でこんな素敵なお米が育っていると知ってとても嬉しかった。阿南ってやっぱりすてきなところなんだなーとつくづく思います。

石鎌で稲刈り体験

先日、保育園児の稲刈り体験にわたしもお誘いいただき参加してきました!

新野町とは違った景色で、あたり一面田んぼが広がる場所にあります。ずーーーっと向こうの方には、遺跡が見つかったり四国霊場札所の太龍寺がある加茂谷の山や、お隣勝浦町の山々まで見える。

大型バスに乗ってきた徳島市の保育園児約40名。

田植え体験もしていたので、田んぼのなかに入るのにも慣れていて水たまりをみつけてはうずうず。

稲の刈り方は「少しだけ、2、3本くらい手にとって根元の方を押さえて、石の尖っているところでゴシゴシこすってみる」

「お米はとってももろくて落ちやすいから、刈れたら優しく運んでそっと置いてね」とも。実際に穂の部分をぎゅっと持って見せるとはらはらとお米が落ちた。

古代米の「弥生紫」はとっても繊細で、強い風でも実が落ちてしまうくらいなんだそう。(こ・・・こんな貴重なお米を稲刈りさせてもらえるなんて)

石鎌で刈る

稲刈りに参加させてもらえるということで、私は動きやすい格好で長靴と軍手と鎌を持っていきました。子どもたちの稲刈りって鎌使えるのかな??なんて思っていたんですが。

子どもたちの鎌は、川原で拾い集めた石。それを磨いて鎌にしたんだそうです。

次々に挑戦して、だんだんと鎌使いにも慣れていくと一気に刈れる量も増えて、「こんなに刈れた!」なんて競い合っている子がいたり、もくもくと刈り続けて、刈りやすい石の角度を見つけ出している子がいたり。

稲刈り後の楽しみは

羽釜で炊いた「弥生紫」の塩むすび!

私は特別に羽釜ご飯の炊き方まで教えてもらいました。火を起こすのも自分ではやったことがなくて、羽釜で炊くのって難しそうと思っていましたが、とってもシンプルでやりやすい方法を教えてくれました。メモしなくても覚えられるくらい簡単で、自分でもやれそうな気がしてきます。さっそくやってみたい!
「今はキャンプブームでいろんなもの出てきているけど、うちは昔これでお風呂沸かしてたのよ」と。精進料理を作っていても思いますが、昔ながらの方法って実は手間がかからなくて無駄がなくて合理的でシンプルなんですよね。田舎で暮らしていると「昔ながらの方法」によく出会えます。

手を洗って、塩を振って、お釜の前にならんでみんなでおむすびを作ったら、さっそく頬張ります。

めっちゃおいしかったです。今でも味を思い出せるくらい。みんなおかずを食べるのも忘れて、おむすびの列に並んでおかわり。子どもたちでこんなに食べられるのかなーと思うくらい羽釜いっぱいの量でしたが、きれいになくなっちゃいました。・・・足りなかったくらい!

ご飯が炊けるまでのあいだ

みんなが夢中になっていたのは田んぼのなかでの散策。

最近の子って泥遊びできない・・・なんて聞いたことがあったので、びっくりしたんですが、とっても上手!

泥の中に入ることが目的の子もいれば、てんとうむしや、カマキリ、バッタ、カエル、トンボ・・・いろんな虫や花を探す子もいたり。

お昼ご飯で離れるのをさびしがるくらい。

お花をもらったりして。

名残惜しみながらお別れです。来年は小学生なんだって。

 

伝統米をつくる「なかがわ野菊の里」

伝統米を作っているお話を聞かせてもらいましたが、ほんとうに、、、ほんとうに丁寧に扱って、土や水、太陽の光を大事にして育てられています。

そんな大事な田んぼをしかも古代米を惜しげも無く提供してくれるなんて、気さくな農家さんなことにとても驚きです。

こんなに伝統あるところってとっても敷居が高そうだと思っていました。
でも、ここではみんなが安心しておいしいものを食べられるよう研究して、特別なものだけれど日常にあるよう作られている。1300年続く黒米は時代が変わり世の中も変化しているけれど、作り方は変わらず、同じやり方を引き継いで残そうとしていて、伝えることも大切にしています。

精進料理の場合でも、時代とともに調理の場は変化しています。調理器具も変われば、調味料も変わる。そして「食事」というものの考え方やスタイルも変わっている。昔から続くレシピは大切にしたいし、でも今の私たちの日常にも取り入れやすくしたいと感じていたところでした。伝えるためには、まず身近なものと感じてもらうことも大切なんだと教わりました。

今回稲刈りを体験させてもらって、伝統米農家さんのお話も聞けて、とっても勉強になりました。

また阿南のいいところを知れました!

たのしかったー!!

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