:::精進料理:::春蕾の会

2018年5月10日

 

あたたかくなりました。

去年の今頃には、阿南市の地域おこし協力隊の面接を受け

3月の初めに合格の連絡をもらって、あわてて引越しと退職の段取りをしていたところです。

うって変わって、今年の3月は穏やか。

カエルの鳴く声を聞いて、春が来た!!と感じたり、

菜の花畑を散歩して、iPhoneで撮ったりしています。

東京にいた頃はマンションに住んでいたし、

職場も大きなビルで空調がととのえられているような生活を

送っていたので、

阿南で過ごす冬は、とってもとっても寒く感じていました。

その分、ふんわり暖かさを感じるようになると

嬉しくなって、身体中がほころんでいるように感じました。

春が来たーーーーー!!!

って、言う風に。

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先日、「精進料理の会」をしました。

こちらに来てから出来たお友達(移住の先輩!)が、声をかけてくれて

「とりあえずやってみよう」から約1ヶ月で開催させてもらいました。

地域おこし協力隊のうちにいつかやりたいなぁ〜なんて

のんきに思っていた私がこんな日を迎えられたのは、

本当に本当に周りの皆さんのおかげです。

場所は平等寺をお借りして、

副住職から食事作法(じきじさほう)も教えてもらったので、

とっても本格的。

私も作法は初めてです。

私語をしないとか、感謝の言葉とかは教わったことがあったのですが、仏様のお名前を唱和したり、般若心経を唱えたり、自分の身体には無数の生命が宿っていて、決して自分の欲のためではなく、彼らを養うために食するということを唱えたり、食べるまでに12個くらい、約10分かけて唱え、いただきます。

精進料理は、3年前に興味を持って、東京にいるときに習い始めました。

精進料理とは、「精進物」のみ用いた料理(広辞苑)。であり、

野菜、穀物、海藻類、豆類、木の実、果実を使います。

また、五葷と言って、玉ねぎ、ねぎ、あさつき、らっきょう、ニンニクは「精がつくため」摂ってはいけません。

仏教の戒律に基づき殺生や煩悩への刺激を避けることを主眼として調理された料理(Wikipediaより)で、道元禅師(日本の曹洞宗の開祖)が、調理することも食事することも修行、と説いています。

精進料理って厳しくて、決まりもたくさんあって、難しそうな印象を持っていましたが、私の先生は、「いろんな決まりごともあるけれど、まずは自然の恵みに感謝して、食材を丁寧に大切に扱う、と言うことです」と教えてくれました。

わかっていることのようで、なかなか普段から意識できていない。

その頃、朝から晩まで慌ただしい飲食店に勤めていて、

美味しいものを早くたくさん作ることに必死になっていた私には、ずがーーーんと衝撃。

東京では何でもいつでも手に入るし、野菜の旬というのもそんなに知らないで、手に入るものは何でも使って、流行りのレシピや、人気のレシピ、見た目の良い(今でいうインスタ映えする)レシピを手間を省いて料理することに必死になっていた私。それも別に悪いことではないんですが、何だか大切なことを忘れていたように思いました。

習い始めたばかりの頃、豆腐を水切りして、すり鉢で擦って、大和芋や野菜と混ぜ、型に入れて蒸して、さらに焼く・・・擬製豆腐というものを教わった時には、もうすでに出来上がっている豆腐なのに、そこからこんなに色々とやってみるなんて、なんて面白い世界なんだ!!と思って、精進料理にハマっていきました。

それに、すり鉢を使って擦るのって、だんだんと食材の形状が変わり、匂いが変わリ、別のもののようになっていく様をゆっくり五感で感じられます。これも手間がかかることなんですが、本当に楽しい。どの状態になったものを使うか、自分で決められるし、バリエーションが広がります。

そんな風にして、精進料理が楽しくなっていったのですが、思えば、移住に興味を持ち始めたのも、精進料理がきっかけなのかもしれません。精進料理もある程度覚えてきて、おいしい野菜を選べるようになり、東京でも良い野菜を売っているところを知り始めた頃、たまたま帰省して食べたおばあちゃんのスナップエンドウの塩茹でがあまりにおいしくて感動したんです。私は、こんなにおいしいものを食べて育っていたのか・・・!!と、何年も前に出ていった故郷を見直しました。

見た目が良い食べ物、話題の食べ物、人気の食べ物を追いかけることを卒業して、精進料理にハマり、旬の食材を大切に丁寧に扱って、すり鉢使ったり、焼いたり蒸したり色々覚えたのに、結局本当においしいものは塩茹でだったのか・・・・と、目から鱗というか、プライドが崩れ落ちたというか・・・改めて日本の侘び数寄の世界を垣間見れたような・・・。

どんな風にいただくのが美味しいのか、

今ある食材をどのように使うか、

様々な調理法を使って工夫することが精進料理、とも言えます。

奥が深いようで、実は普段の料理となんら変わりないもの。

 

また精進料理の会をもうけますので、興味があったらぜひ遊びにきてみてください。

 

次回の精進料理の会は5月30日葵の会です。

11:30より、平等寺の持仏堂にて行います。

お申し込みはこちらから↓↓↓

葵の会に参加