精進料理

いなか暮らしと菜食主義と精進料理<神山の野菜でつくる精進料理の会in moja house>

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まだまだ桜の花が開く前、朝晩の冷え込む3月の神山町で行なった神山の野菜でつくる精進料理の会in moja house

普茶料理と神山くらしの宿moja house

 

おいしい、楽しいを体験できるmoja houseで

ついにオープンを迎えたmoja houseにてまた普茶料理を作る会を行いました。
今回参加してくれたのは神山町に移住されてきてる方と、神山に数ヶ月滞在中のアーティスト。
なんとなんと、外国から来られているのでまさかの英語での教室に・・・。

今回作ったのは

・飛龍頭
・にんじんのごぼう味噌炒め
・にんじんと八朔の甘酢和え
・お麩じゃが
・にんじんごはん
・おすまし

神山町では、「家に帰ると玄関に野菜が置かれている」ということが本当に起こるそうで、今はにんじんがどっさり・・・という話を聞いて、では、今日はにんじんたっぷり使おう!と、にんじん料理になりました。この時期のにんじんはそのままでも青臭くないし、火を通すとじんわりと甘みが出てくる。色も鮮やかで、なんだか気分も明るくなります!

おすましはこんぶの他に春キャベツの芯でだしをとったのがさわやかでおいしかったーーー!

 

仏教と精進料理

精進料理の教室で、必ず聞かれるのが「普段からお肉やお魚は食べないの?」

私は、お肉も魚も大好きで、牛乳も卵も食べます。
たべることが好きで食いしん坊なので、食べないという選択ができない。

精進料理の世界では肉食禁止五葷も摂らないとされていますが、それぞれの宗派に解釈があります。「選り好みするものではない」という考えも多い。つまり肉や魚を食べる場合もあるということ。
もともと古代インドの仏教では、’修行僧の食事は托鉢にて午前中のみ’とされていました。托鉢とは信者さんの家々を巡り食料や金銭を分け与えてもらうもの。托鉢することで、信者は功徳を積めます(最初これの意味がよく理解できなかった!)。経文を唱えながら家々を巡り自分の器(持鉢)に分けてもらう。
食糧はその家庭の食事であることもありますが、そこで「私たちは肉食を禁じられているのでそれ以外ものをください」と言うものではないと教えられています。
その後、中国に仏教は伝わりますが托鉢がうまく浸透しません。禅寺は修行に向いた断崖絶壁や人里離れた民家に建立されるので托鉢のために巡る家もなく、修行僧たちは禁じられていた農耕を始めざるを得なくなる。教えに背いて畑を耕すのだから決まり事を持つようにしようと、肉食を禁じるようになります。さらに中国では仏教が伝わる約1000年以上も前から精進料理が存在していたため古来の習慣となじみやすかったことや、南北朝時代の熱心な仏教徒だった皇帝が僧侶に肉や酒を断つよう指示したこともあって菜食が定着していく。
日本にはその後に仏教とともに精進料理は伝来するので、殺生を禁じられた仏道に励む修行僧の食事とされています。

修行僧ではないけれど、菜食主義であるべきか・・・?

わたしも精進料理を習っているからにはと肉や魚、卵、牛乳などを摂らないようにしてみようとしたことがありますが、とても難しかった。まず外食はかーなーり限定されます。和食屋さんならだいたい大丈夫じゃないかと思われがちですが、だしにいりこや鰹節が使われていることが多いのでお味噌汁すら食べられないことになる。卵や牛乳もだめなので、パンも限られる。さらに精進料理となると、にんにく、たまねぎ、ねぎ、ニラ、らっきょうもいけない。
それまで意識していなかったけど、自炊しようと買い物に行っても都会のスーパーマーケットの野菜の少なさに驚きました。
精進料理では、「あるもので作る」ことも教わるので例え少ない種類の野菜しかなくても問題はないんですが、食べものを選んで避けていることが精進料理の「大切に扱って感謝していただく」教えとかけ離れて行っている気がして不自然に感じるようになり、菜食にこだわることをやめました。
今現在でも托鉢がなされている国、肉食を禁じられている僧侶もいますが、日本にいるお寺で精進料理を作っているお坊さんは感謝していただくことがなによりも大切」と教えてくれます。「精進料理」と聞くと決まりごとが多くて厳しいイメージがありますが、私たちが子どもの頃から教わっていた<つくってくれた人、食べ物、に感謝して「いただきます」>という日常にあるものだったんだなと、改めて思いました。

ただ徳島に引っ越してきて、地元のお店にたくさん並んでいるものやいただいたものでご飯を作るようになると、知らずしらずのうちに「しばらく野菜しか食べてなかったな・・・」なんてことが起こる。そしてどのご家庭でもそうみたい。
こちらで暮らしていると、不自然にならずに菜食できる。なんてすばらしいんだと感動したのと、私はこんな素敵な環境で育っていたのか・・・と改めて思いました。
おいしい野菜が身近にあって、季節を感じられるというのはほんとうにありがたいことです。

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