精進料理が、すきだ・・・

2018年5月19日

豆のおいしい季節です!

私の大好きなスナップエンドウも旬を迎えました。

そら豆、グリーンピース、うすい豆、枝豆、絹さや。

どれもおいしい。

鮮度のいい野菜は、

今まで東京のスーパーで買っていたものとは別物というくらい

おいしさが違います。

特に豆は全然ちがう。

都会から引っ越して来た方と会って、やっぱり食べ物がおいしいよねって話題になると

新鮮な魚に並んで、新鮮な豆があげられるほどです。

もし春から夏に変わる頃に徳島へ来る事があったら、

ぜひ豆食べてみてください!

 

ピーナッツバター作りに挑戦

先日、道の駅にある産直市場に行ったら、

ピーナッツが特売になっていたのでごっそり買って、

ピーナッツバターに挑戦しました。

 

作り方は、ピーナッツを油が上がってくるまで炒って、

薄皮剥いて、砕いて、しっとりと油が出てくるまですりつぶし、

お砂糖とバターを混ぜればできるらしい。

 

まずはピーナッツを殻から出す

たまたま遊びに来てくれたお友達を道連れにして、

おしゃべりしながら、殻をとりました。

結構時間がかかったのに、こうやって写真で見ると少ない・・・

 

つるりんとなったピーナッツを、すり鉢に少しづつ入れて

軽く砕いていきながら、だんだんと足していきます。

ざくざく、ごりごり

ざくざく、ごりごり

ちょっと休んだりしながら

ピーナッツを潰していきます。

すり鉢で潰していると、だんだんとピーナッツの香りがして、

今度、油がでてきはじめると、香ばしい匂いに変わっていくのがわかります

しっとりしてきたら、あとはもうお好みのつぶ具合。

味見してみたら、濃厚で味がしっかりしていて、

じゅうぶんにピーナッツバターの味だったので、

砂糖もバターも入れて混ぜずに、そのままパンにつけて食べました。

おいしい!

自分で作れるって嬉しい。

もちろんすり鉢を使わなくても、フードプロセッサーでも出来ます!

しかももっと強くて安定した力で粉砕できるので、なめらかなピーナッツバターが作れる。

 

精進料理の魅力

精進料理が好きだ好きだと言っていますが、

私は精進料理のどこに惹かれているかと言いますと、

手間をかけるところです。

手間っていうと、労力や時間をかけること。

何でも便利な今では、少しネガティブな意味で使われがちなように感じています。

「めんどくさい」って言うのを、良いように言うために「手間がかかる」って使ってみたり。

確かに、便利なことって、快適になるからすがすがしい。

例えば、テイッシュペーパー。重なった薄い紙を、1枚1枚取るのって難しい。

まだ使う予定のない次の紙が汚れないように、手を綺麗にして、乾かして、

指先で紙の端っこを探し出して、1枚だけ取れるように両手を使わなければならない。

また、使わない間汚れないように保存しておくために、何かしらの容れ物も必要になる。

ところが、ティッシュペーパーは、綺麗に1枚1枚折りたたまれて箱に収まり、

例え手が汚れいても、次の紙を汚すことなく、

しかも片手で1枚だけをスッと取り出せて、

さらに次の紙が簡単に取り出せるよう用意までその一挙動でできる。

ティッシュペーパーってすごい。

 

手間がかからないって、無駄が省かれていて、簡潔明瞭に感じるから、清々しいんですよね。

私も好きなんです。パッとやって、サッと解決することが好き。

メンドくさがりなので大体2挙動、2行程ぐらいで終わらせたい。

お店で食事を作っていた時も、なるべく時間と労力をかけずに、たくさんの量を

美味しく作れるレシピで作っていました。

 

こんな私が、どうして、精進料理の手間をかけるところに魅力を感じたのか。

 

まずは、精進料理を習い始めるきっかけに話が飛んで行きます。

 

精進料理との出会い

私は、贈りものをする時に、決められなくてものすごーく悩むことがよくあります。

百貨店や、人気のお店や、ショッピングモールや、色々歩き回って探しても

いまいちピンとくるものがなくて、

結局もらっても困らないおいしい食べ物にしてみたり、

誰でも使う機会があるであろうタオルとか洗剤とかにしてみたり、

悩むのに疲れ果てて、あげるのやめようと思ったりしていました。

何か、贈りたい!と思った時に、毎回悩みまくっていて、悩みすぎて、

ふと、「私は、買わないと何も贈れないつまらない人間だな」と思い始めます。

 

周りの友人を見渡してみると、

休みの日にお菓子作ったからあげるって言ってくれたり、

今度ダンスするから観に来てねってチケットくれたり、

毛糸で編んだ巾着をくれたり、

髪を切ってくれたり・・・

 

自分の好きなことや得意なことを贈れるってなんて素敵なんだろう!

だけど、私には何もない!

こんなんじゃ、もしもどこかの外国の小さな村に突然飛ばされたときに、

お世話になったお礼ですって何かすることができない・・・

と、自分の芸のなさに絶望しました。

外国の小さな村に突然飛ばされることはないだろうけど、

有名なお店がなくなったとき、お金の価値がなくなったとき、

私は人を励ましたり、喜ばせたりできる術がないなぁと考えました。

 

それで、自分の好きなことって何だろうって考えたときに、

食べることだなぁーと再確認して、じゃあ、料理ならできるかもしれない、

いや!でも!鳥や牛やさばいたりできない!

じゃあ、精進料理だ!!

 

っていう経緯で、習いに行けるお寺を探して、精進料理をはじめました。

 

精進料理の手間

精進料理は、肉、魚などの動物性のものを使わない修行僧の食事

として知られていますが、

日本では、曹洞宗の道元禅師が日常行為の全ての行いが尊い修行である、として、

特に「毎日の暮らしに欠かせない食事を重視し、調理を仏道修行として行う」

と説いたことで、熱心に調理技術の技術や工夫が行われ、精進料理は大きく発展し、

それは和食や茶道にも影響を与えています。

 

そして話は、「手間」に戻ります。

例えば、出汁。

今は、細粒タイプの和風だし、洋風だしや、めんつゆなどの液体だし、

準備していなくても、その時にさっと使えて保存もきき、

味も万人がおいしいと思うように作られているものがたくさんありますが、

その出汁を、昆布や干し椎茸、野菜などを使ってとります。

水に浸けておいて、一晩かけて味を出すもの、火を通して味を出すものなど、

食材に合った方法で、料理の味の決め手となる出汁を、

おいしいと感じられる具合でとっていきます。

味の決め手となるくらいなので、クセのある食材を使うことも多く、

使い方を間違うと、えぐみが出てしまったり、

うまくいかないと全く味がしなかったりします。

粉の出汁なら、使用方法に書かれた大体の目安にならって、

計量スプーンでさささっとするだけ。

それをわざわざ、出汁にする食材を選んで、水からとるか、お湯を沸かしてからか、

また他の方法か、調理法を駆使しながら、おいしい加減を考えて

出汁をとります。

 

このように、精進料理を習っていると、何だか因数分解のように感じました。

3、4行程ぐらいをそれぞれ1つ1つ紐解いて、シンプルにしていく。

やることは1つ1つ簡単なことなので、自分でもできる。

この、自分で出来るっていうところが、

芸のない私にとって、技を身につけているような感覚を得られました。

野菜があれば、何かしら味をつけられる・・・!!っていう自信。

 

精進料理は手間がかかると言いますが、それは行程をバラバラにしているだけで、

めんどくさいことをやっているわけでない。

切る、混ぜる、擦りつぶす、煮る、焼く、揚げる、蒸す、と言った

簡単なことの組み合わせです。

 

「肉や魚などの動物性を使わない料理とか、

旬の野菜を使った料理、とは言われていますが、

食材をおいしく無駄なくいただくために工夫するというところの方が重要で、

その点に関していうと、ご家庭で作られている料理と何ら変わりありません」

と教わりました。

 

習い始めたばかりの頃に、

豆腐を潰して、味をつけて、型に入れて、蒸して、焼く、というメニューを教わり、

もうすでに、潰して型に入れて出来上がった豆腐を、

さらに潰して型に入れて、蒸して、焼くなんて!!と、衝撃を受けたことがあります。

同じ食材を使っても、毎日食べている人に飽きさせないようにと、

工夫を凝らして作るんですって。

私は、これで精進料理にハマったとも言えるくらい、感動しました。

技という技を使う。そして、本当に、同じ豆腐を使っていても、

調理法を1つかえるだけで違ったものになってる。

手間をかけるだけの価値もあります。

 

また、豆腐を潰してすり鉢で擦っていると、だんだんと様子が変わってきて

かわいくなってきます。色々すり鉢で擦ってみていますが、

今のところ、豆腐がダントツでかわいいです!!

 

精進料理は、作る側になって、

手間を知ってみてこそ楽しいです。

 

今度、豆腐をすり鉢でごりごりやる機会を作りますので、

ぜひ一緒にやりましょうー!

 

精進料理ランチの会

阿南市のおとなり、高い山がたくさんある勝浦町にある古民家宿、

あおとくるさんと、みんなでつくる暮らしの中の精進料理ランチの会します。

こちらは、たどり着くまでの道中から素敵です。

綺麗な川や、雄大な山々、季節によって彩りが変わる山の花々。

そして古民家を改修してつくられたお宿は、建て具はかわいいし、

土間もすてきで、お庭はずっといたくなるような気持ちよさ。

こんな素敵なところで、この景色を眺めながら食事を作って、食べられるなんて、

なんて幸せなんだ!!!!

とても楽しみにしています。