祭りのあと ー第29回あらたの 夏祭りー

 

あらたの夏祭りが終わりました。
今年はなんだかバタバタしてしまっていたのか、
全然写真が撮れていないことに、今、この投稿をしようとして気がつきました。
ショック!!

あらたの夏祭りは今回で29回目。
地元の有志の方々で、子どもたちが地元でお祭りを楽しめるようにと轟神社の天神祭に合わせて花火大会を始められたんだそうです。

私は去年から実行委員に入って、今年で2回目です。
去年は目の前のことでいっぱいいっぱいでしたが、
今年は実行委員として関われていた気がします。
このお祭りが例えばPTAのような当番でもなく、氏神様のお祭りのように出役(でやく)でもなく、有志の方々によって29回も続けられてきたのはこの町のすごいところなんじゃないかな、と今回実行委員として活動してみて思いました。どこのお祭りもそういうものなのかもしれません。けど、私はきっと地域おこし協力隊にならなければ、こういうことに関わらなかっただろうし、知らないままだったと思います。
そしてこの町の良いところの1つに気づけなかったかもしれない。

梅雨が明けて、暑さも本格的になってくるちょうどこの時期、
あちこちで夏祭りが開催されています。都会ほどではなくても、情報誌に花火大会特集があり、阿波踊り会場一覧があり、大きなお祭りもたくさんあれば、小学校や幼稚園などで行われるような小さなお祭りもたくさん。
あらたの夏祭りもその小さなお祭りの1つで、Googleで検索してもこのしわしわニョッキの去年の記事が1番に上がってくるような、あまり知られていない情報もない、よくいうと知る人ぞ知るお祭り。
夏祭りの日は、新野町の中心、轟神社の御旅殿あたりと轟神社の境内が町の人でいっぱいになります。

 

お祭りでは余興もあって、メインステージでは小学生の合唱や阿波踊り、中学生の箏曲や人形浄瑠璃が行われ、今年は浴衣コンテストや福まき大会がありました。轟神社の境内にあるサブステージではバンド演奏も行われます。

 

 

 

新野町内には小学校が2校あって、年々減ってはいるけれどまだまだ子どもたちはたくさんいます。中学校の箏曲や人形浄瑠璃は伝統ある部活で、全国大会に向けて練習の真っ最中だったところを出演してくれました。1人ぐらしのおじいちゃんおばあちゃんなど家族や近所に子どもがいない人たちにとって地元の子供達の元気な姿を見られる機会になっています。
轟神社でのライブは、樹齢800年の大杉に囲まれたステージは聞くひとも演奏するひともとても気持ちいい。屋台もあるので、少し混雑を避けて、ゆっくり座って食べたり飲んだりしながら音楽を聴ける穴場です。
お祭りの楽しみのひとつである屋台も、このお祭りならではの良いところがあって、ほとんど地元の方々の出店なんです。だから子どもたちがお小遣いをもらって友達と遊びに行っても安心。新野町にはお店が少ないので、都会で暮らす子ども達のように、友達と遊んでお菓子を買ったり、高くて買えない憧れのものを眺める機会がありません。この日だけは、お父さんお母さんから少し離れて、自分で食べるもの遊ぶものを決めて、お店の人と会話して自分でお金を払うことができます。

そして何よりも花火。あらたの夏祭りの花火は、真上に上がる花火を見上げられることで評判です。近くで見られる花火はあるかもしれませんが、ここの花火は近くで上がっているうえにとても豪華。数も約1000発上がるし、音楽花火といって花火屋さんが音楽に合わせて花火を打ち上げてくれます。花火が上がっている最中に音楽をかけているんじゃなくて、音楽に合わせて花火が上がるんです。さらに花火のクオリティもすごくて、大曲(おおまがり)の新作コレクションで受賞した花火や(光のグラデーションが花火の中で起こってた!)人気キャラクターをかたどった花火もあって、前の年にはなかったものを惜しげも無くあげてくれます。
もちろん離れて見ても大丈夫。大きな建物がないことはいいことで、3〜4km離れたお家からでも花火を眺められます。

私も花火の会場にいながら、花火が上がった時に子ども達の歓声を聞いて、なんだかとっても感動してしまいました。これは高校生の時の文化祭が終わった時のような、一生懸命頑張って取り組んだな、やり遂げたなーという私自身のことに対する気持ちというよりも、新野町のみんなに対してです。新野町内の事業者さんから協賛金をいただいたり、今年は寄付金のためにTシャツを購入してくれる方がいたり、今は新野町を離れて暮らしていてもこのお祭りの時だけは子どもを連れて帰ってきたり、新野町の方がお店を出したり、実は花火屋さんも新野町。みなさん、地元のみんなが楽しみにしているお祭りを今年も楽しめるよう力を合わせています。

今年は、花火の寄付金をTシャツ購入という形でも募りました。
お祭りを応援してくれる方や、故郷を離れてしまったけど新野町を盛り上げたいと考えてくれている方、このお祭りがとても楽しかったからと言ってくれた方、などいろんな方々に出会えるきっかけにもなりました。

町内の人口減少を緩やかにしたり、子どもが増えたり、関係人口が増やすための活性化などはもちろん目標ではあるけれど、今暮らしている新野町の人たちが、今ある文化や習慣を楽しんでいるってとても素敵なことで、こういうことを見逃さずに大切にしたいなと思いました。本当に楽しかったー!