暮らしの中の精進料理ランチの会@あおとくる

2018年6月18日

豆腐をすり鉢でする

豆腐をすり鉢で擦ったことはありますか??

これは本当に楽しいので1度はやってみてほしいことなのですが、

私が初めて豆腐を擦ったのは、精進料理を習い始めた時でした。

 

初めて豆腐を擦りつぶすことになった私は、密かに衝撃を受けていました。

豆腐は、豆腐である時点で、大豆だったものが加工されて豆腐になっているものなのに。

それをさらに、すりつぶすなんて・・・。

 

とある禅寺、信者さんからたーーーーーくさんの豆腐をいただく。

毎日毎回、冷奴か湯豆腐か、頑張っても揚げ出し豆腐、、、

しかも僧侶はそんなにたくさん食べない。作っても作っても、豆腐は減らない。

そんなに日持ちもしないから、早く使い切ってしまいたい。

あまりにもたくさんあると、たとえお坊さんでも作るのも食べるのも流石に飽きてきます。

もらった時は貴重な蛋白源でとってもありがたかったけど、

だんだんと豆腐の扱いも乱雑になり、ついうっかり手を滑らせて、

豆腐を崩してしまいます。

あらーーーーどうしよう。

まな板の上で崩れた豆腐を見つめ、

あ、いっそ、全部崩してしまおう!と閃いた。

そうして、すり鉢に豆腐を入れるようになったのかなーー

と思いながら。

(すいません、これは私の想像です。)

 

豆腐を滑らかになるよう擦っていくと、

だんだんと状態が変わってきます。

ポツポツぽろぽろしていた豆腐をゴリゴリしていると、

クリーム状になってきます。

そこへ、つなぎの大和芋を投入すると、さらにプルプルほわほわしてきて、

豆腐がとっても愛らしくなってくるんです。

これがもうかわいくてかわいくて!

1回で心を鷲掴みにされてしまいました。

 

日々の暮らしの中にある精進料理

 

精進料理では使える食材が限られています。

その限られた食材の中で毎日食べる人が飽きないように工夫する

またいつも同じ食材しかないからといって手を抜いたりしてはいけない

と、精進料理の教えにありますが、

同じような食材でも調理法や調味料を変えて、違った楽しみ方が出来るようにします。

京都のお坊さんには、「精進料理なんて言うけどね、お母さんが作ってくれる家庭料理と何ら変わりないんですよ。お母さんたちは、家族のために家にあるものを工夫して作ってくれてるでしょ、それと同じです。」

なんて教わりました。

そうなふうに聞くと、何だか決まりごとがたくさんある精進料理も

身近なものに感じられます。

 

精進料理を作ってみる

 

先日、徳島県勝浦郡勝浦町にある古民家宿あおとくる

精進料理を一緒に作る会を開いていただきました。

 

 

まずはみなさんに精進料理について少しお話しして(豆腐のかわいらしさとか)

いざ調理!!

 

 

豆腐を擦る前にまず水を切って計量

かなり絞るので結構手間がかかりますが、

しっかり水が切れていないと、擦るときに水っぽくなってしまいます。

 

交代しながら、豆腐をゴリゴリ。

だんだんとプルプルほわほわな状態に!

 

お箸の左手から右回りに

・飛龍頭

・おすまし

・精進ちらし寿司(中央)

・切り干し大根と甘夏のごまドレッシング

・夏野菜の寒天寄せ

 

を、作りました。

 

精進料理に限ったことではないですが、

みんなで1つの同じものを作っていると、それぞれ日頃から大事にしているポイントや思いを込めているところ、省いているところ、工夫しているところの違いがよく見えて、分かりやすく知れるので面白いです。とても勉強になりました。

 

食材はほとんど勝浦町のものです。

そしてあおとくるはみかん農家さんなので、甘夏を提供してくれたんですが、

これが本当に実がぎっしり詰まってておいしかった!

畑でカブやラディッシュも採ってくれて、新鮮野菜づくしでとっても贅沢!!

 

 

帰りにはプラムと梅の素敵なお土産も!

 

お宿もロケーションも良くて、とっても贅沢な精進料理の会でした!