地域おこし

平等寺の日曜礼拝(サンデーサービス)

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阿南市新野町にある四国霊場22番札所、平等寺では毎月第2日曜日にサンデーサービス(Sunday Service、日曜礼拝にちようらいはい)が開催されています。サンデーサービスとは、アメリカの日系寺院で毎週日曜日に欠かさず行われている行事。

日曜日になると、お寺のメンバー(日本における檀家)が料理を持ち寄り、午前中に僧侶と共にお勤めを行います。 正午が過ぎると、みんなでご飯を分け合って楽しくランチをとります。 こうしてメンバー同士の親睦を深め、また興味を持ってやってきた人を温かく迎え入れてきました。 ふらっとやってきた一見さんや、先週までキリスト教の教会で祈っていた人などが来ても懇ろににもてなして、 一緒にご飯を食べることで仏教に触れる人を増やす、お大師さまの教えに触れる人を増やす。そういう行事です。

平等寺HP日曜礼拝より

四国遍路は宗旨宗派に関係なく誰でも平等に受け入れ、お接待の文化もあることから日曜礼拝と遍路文化に親和性を感じて、平等寺でも2019年1月より始められました。

平等寺での日曜礼拝は、ご近所のみなさんや信者さん、お遍路さんなどで副住職と一緒に読経して持ち寄ったご飯を食べます。

本堂での法要

まず本堂で法要をした後、持仏堂へ移動し

檀家さんや日曜礼拝に集まった方々からのお接待

それぞれご飯を分け合います。

このとき、副住職から「食事作法(じきじさほう)でつかうので、まずご飯とお汁はよそっておいてください」と案内があります。

みんな席に着いたら、食事の前に副住職から食事作法(じきじさほう)を教わります。
五穀が豊かに実ることや、災害なく徳が増すよう願ったり、特に重要な仏様のお名前を唱えたり、般若心経を唱えたり、他にも様々なことをたくさん。
平等寺で開催していた精進料理の会でもこの食事作法を教えていただきました。初めは、「思ってる以上に長いな」なんて思っちゃうような時間だったんですが、「食事をいただく」ということを改めさせられます。今、「なにか食べたいな」と思ったらすぐ食べ物にありつけるし、さらに何を食べようか選ぶこともできる。もうお箸を持つだけで食べられるような完成された状態であることも多いし、何でできてるか知らずに食べることもある。どんなところで育ったものなのか、どうやって育てられているのか、採られているのか、誰が育ててくれたのか、調理してくれたのか、などなど自分が「食べる」ところへ来るまでのことは省かれて、当然存在しているものとして「食事」をしています。その普段省略してしまっている部分を改めて振り返りながらそれぞれに感謝して、食事をいただけるということを大切に思い、自分の日頃の行いを見直せる時間。毎食毎回こんなに時間をとることは現実的ではないけれど、忘れてはいけないことだと感じています。

配られた食事作法の次第を見ながら読経する

このときの、出生食(しゅっさば)の際のお供え用のご飯粒や、「いただきます」の後に誓願偈(せいがんげ)を唱えながらご飯を三匙、野菜汁を一匙食べるために<平等寺 食事作法 白水文庫4より>、ご飯とお汁を用意しておきます。

食事作法はテーブルに用意されています

お遍路さんや檀家さんは読経にも慣れている様子ですが、初めてでも副住職が丁寧に説明してくれるし、次第にふりがながふられているので安心。

食前の作法が終わったら、お食事は楽しくいただきます。食事中も仏教のことやお遍路のこと、平等寺のことをお話ししてくれたり、お遍路さん同士で情報交換をしあったりして和気藹々としています。

徳島へ戻ってくるまでお遍路のことどころか町のお寺のことすらよく知らなかったけれど、四国はお遍路文化の影響もあって、お寺がとっても身近な存在のようです。特別なものだけではなくて日々の暮らしの中に、お墓やご先祖様を大切にする風習やお遍路さんにお接待する文化があるところが四国独特のように感じています。

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