はじめてのおへんろ⑤(いま、愛しのあらたのへ・・・)

2017年5月31日

朝の8時に勝浦の道の駅を出発し、鶴林寺を越えて、今太龍寺。

お昼休憩を済ませ、これから山を下って平等寺を目指します。お寺は17時に閉まるので、それまでには到着することが目標。

こちらはロープウェー乗り場あたりからの景色。

向こうに見える、山の稜線を歩くそうです。

「舎心ヶ嶽が見えます」とありますが、ちょうど山と山の間あたりに弘法大師様がいるそう。

下り道を15分ほど歩くと、

弘法大師、空海。

岩にかけてある鎖をたぐって登っていきます。(私は岩の周りをまわって、歩いて岩を登りました)。

 

阿南市が見渡せているんじゃないかというほどの景色。橘湾までよく見えました。

あまりに高すぎて、ひやひやしてしまって写真には収められていませんが。

弘法大師様とみんな。

ここは、空海が19歳頃に100日間の虚空蔵求聞持法(虚空蔵菩薩の真言を100万遍唱えると超人的な記憶力がつくと言われる修行。こくうぞうぐもんじほう)を、試みた場所。断崖の岩場の上で、明けの明星を見つめる空海のブロンズ像が鎮座しています。「舎心」とは、捨て身という意味だそう。気迫を感じます。

(この写真はもらいました)

30~40分、山の稜線を歩いたら、急斜面を下ります。

太龍寺を出るときに「しばらくなだらかで、急激にがくんと下がる」と、岩本さんから教えられていたのですが、本当にガクンと下がります。今までのきつい階段とか、下り坂とかとはもう違います。滑り落ちないようにロープも張られています。ロープを必死に掴んで、転げるように下りました。写真を撮る余裕もありません。

そうだった、ここはへんろころがし。

気が引き締まります!

 

歩き遍路の道は険しくて、時にはどっちに進めばいいのか、この道で合っているのか不安になるような場面も多々ありますが、そんなところにはこうして道しるべが置かれています。

私は岩本さんの案内で歩いているので道に迷う心配はないのですが、これを見るとなんだかほっとします。

そんな私の心を知ってか、メッセージが添えられていることも。

くじけないよう、めげないよう、そばで応援してくれている気になります。

がんばろうがんばろう。

 

太龍寺を出発して約1時間半。朝スタートしてから約7時間半、2つ目の山を下りきりました!

ここは阿瀬比の交差点と言われている、歩き遍路道と、車の通る大きな通りとが交わるところで、近くに自動販売機があります。

がんばろうがんばろう!

もうすぐ愛しのいとしの新野です!

 

 

最後の山は、これまでの山と比べたらそこまでではないそう。

 

さっそく竹も見えて、新野が近づいてきていると感じます。

 

とは言え山は山。しかも、2つも山を越えるなんて初めての体験をしている私の体は、3つ目の山を登っていることにとても驚いて、悲鳴を上げ始めています。

再び、ひたすらのぼるのぼるモード。緑が美しい、鳥が鳴き声があちこち、風が爽やか、土が瑞々しい、、、とも思うのですが、もう自分との闘い。ひぃひぃふぅふぅ、、、と言うよりももうゼーハーゼーハーです。

登り切りました!平等寺までもうすぐ。

下り坂、見てみると足元の落ち葉も笹になってきました。

竹藪と言ったら新野町!

もうここはあらたの!

 

竹林を抜けると、お遍路さんが休憩できるように建てられた「大根庵」がありました。新野町にこんなところがあるなんて知らなかった!

その小屋の近くに、こんな「お接待」もあります。

 

 

着いたーーーーーー!!!

全員無事に、17時までに到着しました。

鶴林寺から平等寺まで完歩です!!

 

越えました。山を3つ越えました。

1日で、山を3つ、越えた!!

 

何度もくじけそうになりましたが、ただひたすら歩くことに集中し、ただただ新野町を目指して頑張ってきた。けど、私はこの日1日だけの歩き遍路。これを明日も明後日も歩く、って体力だけじゃなくて、相当の精神力が必要だろうな、と心から思いました。

遍路道は修行道。険しく厳しい道も、たゆまず進まなければなりません。でも、心が折れそうになることもある。そんなとき、その土地の人たちからの挨拶やお接待はとても励みになりました。

お遍路さんに対してだけではなく、新野町を訪れた人が温かい気持ちになれるような、新野人になりたい!私も日々、修行です!!